
眠い…でもどうしても頑張らないといけない!
急ぎの仕事であったり、明日会う相手にどうしても渡したいものがあったり…夜中に頑張って終わらせて明日までに仕上げてしまいたいことってありますよね。そういう時に限って激しい眠気に襲われるものです。不思議、そして辛い現実ですよね!頑張って自分を奮い立たせましょう。
眠気覚ましにはいろいろな方法があります。最近では、カフェインを主な刺激物として使用した眠気覚ましドリンクなどが販売されています。それも効果があるのですが、カフェインは、どうしても体にとって悪影響を及ぼすものになってしまいがちです。カフェイン以外で眠気を吹き飛ばす方法を取り入れてみましょう。
今回ここでお勧めするのは、アロマオイルを使用した眠気覚ましの方法です。アロマオイルとして使用するハーブなどの植物には、眠気覚ましだけでなく体や心に前むきなパワーを与えてくれる力があります。眠気を吹き飛ばすだけでなく、ぜひ元気なパワーも取り入れられるアロマテラピーを使用してみましょう!
アロマオイルが眠気覚ましに効果的な理由
眠気を覚ましたい時には刺激の強いガムやタブレットを食べてみたり、身体を動かしてみたり…色々な方法を試してみる方も多いかと思います。
その他にも覚醒作用があるカフェインを含むコーヒーや眠気覚まし用のドリンクを飲むことも有効ですが、「アロマオイル」を使う方法もおすすめです。
香りを嗅いだ感覚はダイレクトに脳に伝わり、交感神経に直接働きかけてくれるたため、カフェインを摂取したりするよりも即効性があると言われています。
眠気覚ましだけでなく、集中力や記憶力アップの効果も!
アロマオイルはそれぞれの香りに特性があります。
リラックス効果の高いもの、ダイエット効果のあるもの、気持ちを鎮静化させてくれるもの等々、選ぶ香りによって様々な効果を得ることができます。
人気の高い柑橘系の香りは脳をリフレッシュさせ、集中力を高める効果もあるとされています。
眠気を覚ましてくれるアロマオイルの種類
では、眠気覚ましに効果のあるアロマオイルにはどんな種類があるのでしょうか?早速ご紹介していきたいと思います。
清涼感のある香りのアロマオイル【ペパーミント】

ペパーミントは、古くから薬用や食用として幅広い用途で親しまれているハーブです。日本ではセイヨウハッカとも呼ばれています。ペパーミントは「Mentha piperita」という学名をもつシソ科の植物で、元々はウォーターミントとスペアミントの交雑種。草丈1mほどになる多年草です。
ミントには多くの品種がありますが、ペパーミントは古くから使われてきた歴史があります。古代ローマ人は、食欲増進効果や殺菌効果を期待してか、宴席でペパーミントの冠を付けていたそうです。
ペパーミントのアロマオイルは、メントールのスッとした香りの中に程よい甘さを感じる爽やかな香りが特徴です。
ガムや歯磨き粉などの食品や日用品の香りづけとしても広く使われているため、アロマ初心者の方でもなじみやすい香りです。
スッとした独特の清涼感ある爽やかな香りは、脳の働きを活性化して頭の中をクリアにし、気分をリフレッシュさせます。
精神的な疲労にも良く、憂鬱な気分の時や、無気力でやる気が起きない時に、心を励まし元気づけてくれます。
眠気覚ましにも効果的で、イギリスの研究によれば、ペパーミントの香りを吸入した後の瞳孔運動を測定したところ、昼間の眠気が有意に解消されたという報告もあります。
フレッシュな香りで気持ちを高揚させる【ローズマリー】

ローズマリーは、14世紀のハンガリー女王エリザベスの痛風や麻痺の改善のために処方された「ハンガリーウォーター」の主成分でもありました。
このハンガリーウォーターを化粧水として用いたエリザベスがいつまでも若々しさを保ったため、この水は「若返りの水」と言われたそうです。
ローズマリーは、古くから使われてきたしょうのう(カンファー)に似た、すっきりとした強い香りが特徴です。
鎮痛作用や清涼感を与える作用があると言われ、強いフレッシュな香りが魅力的なローズマリーは、無気力な気持ちを高揚させる効果があると言われています。
精神疲労などで気持ちに乱れがあり、物事に意識を集中させることが難しいときに、効果を発揮し、やる気や自信を喪失した心を明るく前向きな心にしてくれます。
集中力や記憶力の高める効果も期待できるので、仕事中や勉強の際におすすめです。
シャープな香りのアロマオイル【ユーカリ】

ツーンと鼻にくるようなシャープな香りが特徴のユーカリ。この鋭い香りの正体は「ユーカリプトール」とも呼ばれる1,8-シネオールという成分です。
ユーカリはオーストラリアを原産とする樹木で、コアラの食べ物としても有名です。オーストラリアの先住民であるアボリジニは古くから葉を傷薬として用いていました。
強力な殺菌作用で、鼻水や鼻づまり、咳が出るときに使われることもあり、空気の浄化にもおすすめです。
スカッと爽快感のある香りは頭をすっきりとさせ、心身をリフレッシュさせてくれます。
また、意識を明晰にし集中力を高めることから、勉強や仕事中の香りとしても適しています。
フレッシュな香りのアロマオイル【レモン】
フレッシュさあふれるレモンそのままの香りで、頭をスッキリとりリフレッシュしたいときにおすすめの精油です。
レモンには抗菌作用があることが古くから知られており、古代エジプト人は、肉や魚の腐敗防止、食中毒の解毒剤として利用してきました。
頭をスッキリとリフレッシュする働きがあり、集中力や記憶力、理解力を高める効果があるとされています。仕事や勉強に集中したいときなどに効果が期待できます。
また、殺菌作用や消毒作用により、室内の空気を清浄化し、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防になります。
その他、消化を促進させる作用もあり、特に油っぽい食事をした後の消化不良などに有効です。
目覚まし効果のあるアロマオイル【ティーツリー】

薬草のようなシャープな香りを持つティーツリーは、風邪のときにも効果が期待できるといわれています。すーっと鼻に通る爽やかな香りは、頭をすっきりとクリアにしてくれてまた気持ちもほどいてくれるような前向きな香りです。原産地のオーストラリアでは、先住民アボリジニが古代より治療や薬用として使用してきたといわれています。
眠気で頭のなかがいっぱいになってしまい、読んでいるものに何も集中できなくなってきてしまったとき、ティーツリーの香りでお部屋を満たすととても爽快感を感じられ目が覚めます!または、一滴ティッシュに垂らしその香りを直接感じてみるのもいいでしょう。とても効果的な目覚ましになりますよ。
目覚まし効果のあるアロマオイル【ヒノキ】
日本人にはおなじみのヒノキの香りは、森林浴をしているような心地の良いリラックス感を得ることができます。ペパーミントやティーツリーといった、刺激的で一気に目が醒めるようなエッセンシャルオイルではなく、どちらかというと抜けるような爽やかさの方が印象的かもしれませんね。実際、ヒノキは効果として目覚まし効果以上にリラックス効果の方が高いエッセンシャルオイルです。
ですが、あえてここで取り上げたのはブレンドとしておすすめのエッセンシャルオイルオイルだからです。刺激的なペパーミントなどに数滴ヒノキを混ぜてみることで、目を覚ます効果に加え頭のなかのもやもやをとってくれる優しい香りが加わります。癒し効果も感じることで、より作業が効率的に進んでいきますよ。
目覚まし効果のあるアロマオイル【オレガノ】

オレガノは、香辛料としてお料理に使われることの多い植物。ハーブとして育てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?ほんのりとした甘さの他にスパイシーさも併せ持った、ハーブ独特の薬草のような香りがあります。古来からヨーロッパでは、様々な行事に使用されてきたハーブです。
弱った心に強さやパワーを与える香りとして知られていて、長い作業のなかで凝り固まってしまった考え方や気持ちをゆっくりとほぐしてくれるありがたい香りです。
長い集中の末に疲れが溜まってきたなあと感じたらオレガノの香りを試してみましょう。眠気と疲れで全然進まなかったいろいろな作業が効率的にすすむかもしれませんよ。また、冬の場合は風邪予防にも効果があるので二重の効果が期待できますよね。
目覚まし効果のあるアロマオイル【クラリセージ】

クラリセージは、温かい雰囲気に加えてスパイシーさを併せ持った香り。ハーブ特有の薬草のような雰囲気をもっています。クラリセージという名前は「明晰な」というラテン語が由来になっています。
かつては目の不調や病気の治療として利用されてきたという歴史があるほど、薬用の効果も高いハーブです。
その他香水の材料として、またはワインの風味付けにも利用されているなど、その独特のスパイシーな香りは幅広い場面で愛されています。
リラックス感とともに目覚まし効果が期待できます。また、考えをクリアにしてくれるので眠気でまとまりのなくなってしまった心にとても効果的ですよ。この仕事が終わるのだろうかといった不安な感情も吹き飛ばして前向きに目の前の作業に集中させてくれます。
目覚まし効果のあるアロマオイル【グレープフルーツ】
グレープフルーツの香りはあえてご説明する必要もないかもしれませんね。そのシトラス爽やかな香りは、老若男女とわず大人気です。アロマテラピーにおいても優れた効果を持っていて、もちろんその爽やかでフレッシュな香りは目覚ましにも効果を発揮してくれます。また、シトラス系の香りの特徴でもありますが、気持ちを前向きにしてくれる効果が期待できるので、仕事などで自暴自棄になってしまうような時にはぜひグレープフルーツやマンダリン、レモンといったシトラス系の香りを試してみるのがおすすめです。
眠気とともに、長時間の作業やなかなか終わらない作業からくるイライラの除去にも効果的。終わりが見えない仕事にとりかかっているときにはぜひグレープフルーツの香りを使用してみましょう。
スパイシーな香りのブレンドオイルとしてもおすすめですよ。
目覚まし効果のあるアロマオイル【シトロネラ】

シトロネラは、レモンのようなシトラス系の爽やかな香りを持ち、グリーンのようなみずみずしさも感じる香りでもあります。
シトロネラの効果として最も知られているのが虫除けの効果。オーガニックコスメとして売られている虫除けスプレーにはシトロネラのエッセンシャルオイルが使用されていることが多いです。虫除けキャンドルなどでは、そのなじみやすい優しいレモンのような香りで部屋を満たしながら虫除けの力を発揮してくれます。
虫の苦手なその爽やかな香りは、人間にとってはとても気持ちがいい香りの一種です。シトラス系で目覚まし効果としても、期待できます。また、不安な気持ちを解放してくれる役割ももっているので気持ちの整理がつかないときにもおすすめですよ。作業効率にもいい効果を発揮してくれるでしょう。
目覚まし効果のあるアロマオイル【レモングラス】
ハーブティーとしても人気の高いレモングラス。すーっと鼻に通るような気持ちのいい香りが、眠くて何も考えられなくなってしまった頭に活力と元気をあたえてくれます。アジア地区では料理に使われることも多く、油っこく重い料理を軽くする役割を担っています。インドでは薬用としても長く使用されてきている薬草でもあります。
眠くて作業に集中できなくなってしまったら、レモングラスの紅茶を楽しんでみましょう。気持ち良くすっきりと頭が冴え渡ってきます。寒い時期には体に温かさを与えてくれ、そして胃のもたれも同時に解消してくれるような気持ちのいい紅茶です。
また、血液循環にもいい効果があるとされているので、マッサージオイルとして使用するのもおすすめです。
目覚まし効果のあるアロマオイル【マンダリン】

ミカン科の植物で、オレンジのような実の果皮から香りを抽出します。シトラス系の香りなので抵抗のある方が少なく、気軽にチャレンジできる香りですね。レモンなどと合わせてさらにリラックス感と爽快感を加えてみるのもいいでしょう。
前述のように、シトラス系の香りは気持ちを前向きにしてくれるので、なかなか終わらない作業の合間に香りを楽しんでみるのがいいでしょう。
眠気を覚ますアロマオイルの効果的な使用方法
アロマオイルを使用する際は、アロマポットやアロマライトに精油を数滴落とし、香りを広げます。最近はアロマオイルを使用できるディフューザーも多いので、乾燥が気になる時期は加湿器代わりに使用しても良いですね。
アロマポットやディフューザーがない場合
会社や出先でもアロマオイルを使用したい!という場合は、
ティッシュペーパーに精油を素敵垂らし、机の上に置いておくだけでも香りを楽しむことができます。
またはマグカップがあれば、その中に熱いお湯をいれて、精油を1~2滴落とします。
湯気とともに香りが広がりるので、気軽にアロマオイルを楽しむ事ができます。
間違って飲まないように、アロマ専用耐熱容器にするといいですね。
眠気覚まし・集中力に「ペパーミント・レモン・ローズマリー他」刺激があるので目を閉じて香りを嗅いでくださいね。
オフィス内でアロマオイルを使用したい時など、是非試してみて下さい。
アロマオイルで眠気を覚まし、頭をスッキリさせましょう
同じ香りのアロマオイルでも、ブランドや産地、オイルを採取した年によって微妙に香りが違うことがあります。購入する前に、できれば直接香りを確認して、自分の好きな香り、心地良いと感じる香りを選びましょう。
その日の体調によって数種類のアロマオイルを使い分けるのもおすすめです。
香りを楽しみながら眠気を吹き飛ばして、集中力をアップさせて、勉強も仕事も作業効率を上げていきましょう!