
リラックスしたい…そんな方におすすめなのがアロマオイル
ほっとリラックスしたいときに活躍してくれるのが、アロマオイルです。今回はゆったりと身体を休めたいときや、夜眠る前などに使うのにぴったりの、リラックス効果や安眠効果が期待できるアロマオイルをご紹介していきます。「最近なんだか疲れている気がする」「よく眠れない気がする」という方は、アロマを普段の生活に取り入れてみてはいかがですか。
アロマオイルの知られざる効果とは
アロマオイルにはリラックス効果やリフレッシュ効果、精神安定効果など、精神に作用する効果もあれば、殺菌消毒効果やスキンケア効果などのあるものもあります。アロマオイルと一口に言ってもその作用や効能は種類によって異なるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。今回は「夜に使いたいアロマオイル」ということで、安眠効果・リラックス効果を得ることができるもの中心にご紹介していきますね。合わせておすすめのアロマオイルの活用方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
リラックスタイム♪夜におすすめのアロマオイル
ラベンダー

リラックス効果が期待できるアロマオイルの定番は、ラベンダーです。リラックス効果が高いので夜に使うのにぴったりです。ラベンダーのアロマオイルはリラックス効果や安眠効果が期待できるだけでなく、殺菌作用がありスキンケアにも活用することができたりと、色々なシーンで活躍させることができるところが魅力です。アロマオイル初心者の方が、最初に購入するアロマオイルとしてもおすすめですよ。
ラベンダーは芳香浴やアロマバス、スキンケアアイテム……等々、色々な方法で楽しむことができます。夜のリラックスタイムに使うなら、オレンジスイートなどとブレンドして芳香浴すると良いでしょう。
オレンジスイート
フレッシュで甘いオレンジの果実のやさしい香りが人気のオレンジスイートのアロマオイルも、リラックス効果があり夜寝る前などに使うのに適しています。先に書いたようにラベンダーとの相性がとても良いので、夜リラックス時に使う際にはブレンドもおすすめですよ。
オレンジスイートは柑橘系のアロマオイルで光毒性があるので、オレンジスイートのアロマオイルをスキンケアに使用したりアロマバスなどに入った場合には、直後に日光に当たらないように気を付けてください。
ネロリ

ネロリは甘さと苦みの両方を併せ持っている、上品な香りが特徴です。ネロリは心を落ち着かせてくれる効果があるので、心配なことがあったり緊張状態が続いていてなかなか寝付けない夜などに使用すると良いでしょう。もちろん夜だけでなく、日中に心を安定させたいときに使っても良いですよ。
またネロリは皮膚の新陳代謝を促進させる作用があるので、スキンケアに活用させることもできます。リラックス効果の高いアロマオイルなので、集中したいときや、車の運転をする前に使うのはやめておきましょう。
カモミール
ハーブティーのイメージの強いカモミールもリラックス作用が高く、夜に使用するのに適しているアロマオイルであると言えます。青りんごのようなやさしい香りは気持ちをほっと落ち着けてくれますよ。
ストレス性の胃痛などの症状を緩和させてくれる効果も期待できるので、身体症状が気になって寝付けない夜にも。なおカモミールのアロマオイルは香りが強めなので、量と濃度に注意して使うようにしてくださいね。
サンダルウッド
サンダルウッドは日本では白檀(びゃくだん)と呼ばれ、人気の香りです。日本人にはとてもなじみのある、爽やかな香りですよね。仏壇のイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
サンダルウッドは、鎮静効果にすぐれ、精神の興奮を鎮めてくれる役割があります。不眠症などを抱えている方にとってはとてもありがたい存在。古くから宗教行事に使われることが多いのは、そういった鎮静効果も一つの理由でしょう。
古くから使われてきている一方で現在は枯渇危惧種の一つとなっており、入手が難しくなっているという悲しい現実もあります。
先や過去の心配に向いている心を、今この瞬間に意識を向ける手伝いをしてくれる優しく清々しい香りです。
ヒノキ
ヒノキも日本人にとっては馴染み深い木の一つでしょう。日本と台湾に自生し、その湿気に強い木の性質から、日本では建材や家具の材料につかわれてきました。また、強さや歪みが少ないという加工のしやすさだけでなく、消臭効果・防虫効果・抗菌効果があることもよく使用されてきた所以です。
ヒノキのお風呂を想像してみてください。そのすっきりとリラックス効果のある香りに、しあわせな気分に浸ることができますよね。ヒノキの香りのリラックス効果は、森林浴にも匹敵すると言われており、もやもやとした心をすっきりと整えてくれるのです。
血行を促進する作用もあるので、寝る前のマッサージに使用するのも効果的。香りでリラックスをしながら、同時に血行をよくしてむくみをとってから寝ましょう。
ジャスミン

ジャスミンはその甘くオリエンタルな香りで、古くから人気の香りの一つ。気持ちを和らげ、リラックスさせてくれる香りです。不安がありグラグラとする不安定な心の動きを、ゆっくりと落ち着かせてくれる効果が期待できます。
かわいらしい真っ白なお花も人気ですよね。
古くからジャスミンは愛情に直結すると考えられてきました。特にアジアの地域では、結婚式など様々な行事で使用されてきています。女性特有の病気などにも効果があると言われています。
感情のバランスを取る効果がありつつ、同時に肌への保湿作用にも優れていると言われていて、スキンケア商品にも多く使われています。皮膚を柔らかく保つ効果もあるといわれているので、女性にはぴったりのエッセンシャルオイル。寝る前のマッサージにも効果的ですよ。
パイン(ヨーロッパアカマツ)
パインの精油にはいくつか種類がありますが、ここでご紹介するのはヨーロッパアカマツともよばれるパイン・スコッチです。ウッディー系の爽やかな香りで新鮮な森のような香りを楽しむことができます。
その爽やかでまっすぐ伸びていく成長の様子から、魂を浄化するような宗教儀式での香りとして、また建材としても多く使われてきました。
パインの香りは心を強くしてくれると同時に、気持ちを前向きにしてくれる効果があります。悲観的な気持ちを取り除いたり、「自分はこれで大丈夫」と、自分を認めることができるようになる手助けをしてくれます。
仕事で何か失敗をしてしまった日や、自分が嫌になってしまう日はパインの香りを焚いて、心を前向きに戻してみましょう。
パルマローザ
インドでは、アーユルベーダに使用される精油の一つ。インドやトルコなどで生産が盛んで、香水の原料にもなっています。非常にリラックス効果が期待できる植物で、神経質な人の不安の解消に効果的だといわれています。環境が変化する状況でなかなかそれに馴染めない人もいるでしょう。そんな方にはパルマローザの香りがおすすめ。その甘すぎないさわやかな香りが柔軟性を与えてくれます。
ウイルスに対する抗菌作用が優れているといわれているので皮膚の感染症対策としても使われることがあります。
また、スキンケア商品にたくさん使われる精油としても有名。保湿にも優れているので乾燥肌の人の保湿対策としても効果的です。
寝る前にパルマローザが配合されているクリームを使うと、肌にも心にも効果が期待できますよ。
フランキンセンス

フランキンセンスは、日本では”乳香”と言われ珍重されてきた香りです。その歴史は古代まで遡ることができ、古代エジプトなどでも宗教行事にしようされてきたと言われます。少しスパイシーな感覚もあるウッドの香りは、神聖なイメージがありますね。フランキンセンスのエッセンシャルオイルは、その木の樹脂より香りを抽出したものです。
心への効能として期待ができるのは、まず心を穏やかに平穏にしてくれるということ。こころの揺らぎを消すことで安眠を助けてくれます。仕事でのイライラや、周りの人との関係からくる不安定な心持ちをすっきりと癒してくれるのです。呼吸を深める効果もあるので、ヨガや瞑想にも向いていますよ。
呼吸を正しく整えると、安心感がうまれ眠気につながります。
ベルガモット

ベルガモットは、ミカン科の植物でその果皮からエッセンシャルオイルを抽出します。爽やかなシトラスの香りに、フローラルな優しい香りが加わったような柔らかな香りが人気。アールグレイの香り付けにも使われていて、またベルガモットティーとしてもお馴染みですよね。
オレンジの香りと同じように、柑橘系独特のリラックス効果があり、滞ってしまった前向きなエネルギーを解き放つことができます。リフレッシュの効果とリラックスの効果が同時に得られるともいえるでしょうか。
すっきりとした香りでお部屋を満たすことで、安眠につながり翌朝爽やかな気持ちで目覚めることができるでしょう。
ミモザ

そのかわいらしい小さな黄色のお花が女性に大人気のミモザ。3月になると、一気に旬を迎え、イタリアでは男性が女性に渡す愛の花としてもしられています。スワッグやリースとして飾られる方も多いですよね。香りとしては、少し強めのフローラルな香りで、香水や石鹸などに使われることが多いです。
安心感をあたえてくれるという、心への効能が一般的。何か傷つくことがあり、何もかも嫌になってしまったとき、ミモザの香りは気持ちを明るく前向きにしてくれるので、寝る前にこの香りをたくと清々しい気分で朝を迎えることができるはずです。
ローズウッド
南米が原産の木で、古くから家具として使用されてきました。現在では絶滅危惧種でもあるためローズウッドの家具は高級家具として取引されています。現在はブラジルでは植林されたものでしかエッセンシャルオイルを取ることが許されていません。
独特のウッディーな香りがあり、その中にほのかにスパイシーさも感じます。甘くて優しい香りです。精神的に疲れてしまっている時、もしくは考えすぎで頭がぎゅーっと絞られてしまう感覚に対して効果があります。バランスをとる手助けをしてくれて、疲れた心に強力な癒し効果を発揮してくれるのです。
疲労回復にも効果があるといわれているので、体力的に疲れてしまった日には、メンテナンスとしてボディーオイルに少し垂らして香り付けしてみましょう。
バイオレット

フランスでは古くから香水の材料として使用されていて、貴族たちに愛用されきた香りです。スミレとしても知られていますよね。少し強めのグリーンの香りとともに甘く優しいお花の香りが混ざっています。
バイオレットの効果として言われているのが、感情のコントロール。気分の浮き沈みが激しい時にバイオレットの香りをかぐとリラックスできるといわれています。そのため、興奮を抑えるという意味合いで不眠症の改善に効果が期待されています。
夜におすすめのアロマオイルの活用法
夜におすすめの活用方法:芳香浴
夜にアロマオイルを使うときにおすすめの方法は、まず定番の芳香浴が挙げられます。芳香浴は特別な材料なども不要なため、アロマオイル初心者の方であっても、気軽に行うことができます。夜寝る前に使うのであれば、アロマオイルを数滴染み込ませたハンカチなどを、枕元に置いて寝ても良いでしょう。アロマオイル同士のブレンドも簡単にできます。
夜におすすめの活用方法:アロマバス
ゆっくりリラックスしたい夜には、アロマバスに浸かるのもおすすめですよ。アロマバスはお湯を張ったバスタブにアロマオイルを直接数滴落とすだけで完成します。敏感肌の方の場合はアロマが刺激になってしまうことがあるので、あらかじめパッチテストを行うか、低濃度でアロマバスを作るようにすると良いでしょう。ちなみに夜お風呂に入るときには、ぬるめのお湯にゆったり長く浸かるのがおすすめですよ。
アロマオイルを活用する上での注意点
妊娠初期は基本的にアロマオイルの使用は控えて
妊娠初期は体調も不安定になるので、アロマオイルの使用は原則として避けるようにしてください。妊娠中期から後期には、妊娠中に使用がNGとされているアロマオイルを避ければ、使うことは可能です。ただし体調に留意して、少量を使うのにとどめるようにすると良いでしょう。心配なことがあれば、かかりつけの病院などで相談するようにしてくださいね。
使用上の注意をしっかりチェックし禁忌に該当しないか事前に確認しよう
アロマオイルは使用上の注意をしっかり守って使えば安全なものですが、妊娠中や授乳中、薬を服用していたり病気の治療中であったりする場合は、アロマオイルの禁忌に該当してしまう場合があります。必ず使用前に、禁忌に該当しないかをチェックするようにしてください。またあまりに体調に優れないときには、使わないようにすることも大切です。
万が一何かトラブルが起こってしまった場合には、速やかに使用を中止して、医療機関を受診するようにしてくださいね。
品質がしっかりしたものを信頼できるメーカーから購入しよう
アロマオイルは安全に使うためにも、きちんとした品質のものを購入するようにしてください。あまりに安価で販売されているものの中には質があまりよくないものや、人工香料とミックスしているものなどもあるので、しっかりと100%ピュアなタイプの精油(エッセンシャルオイル)を選ぶようにしたいところです。信頼できるメーカーやブランド、専門店から購入すると安心ですよ。
またアロマオイルは品質の劣化を防ぐため、高温多湿をさけて保管するようにしてください。アロマオイルは開封後1年以内に使い切る必要があるので、開封日をパッケージに書いておくと便利ですよ。
夜のリラックスタイムにアロマオイルを活用しませんか?
夜に使うのにおすすめのアロマオイルをご紹介してきましたが。どれも比較的入手しやすいアロマオイルなので、気になったものがあったらぜひチェックしてみてください。アロマオイルの力を借りて、しっかりと身体を休めましょう!