【アロマ】効果的なアロマオイルの活用法とおすすめアロマをご紹介
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アロマオイルとは

アロマオイルとは、植物に由来する天然香料や「エッセンシャルオイル」と呼ばれる精油や合成香料を、プロピレングリコールやアルコール、キャリアオイルと言われる植物油や鉱物油などで希釈した製品を表します。

アロマオイルの使い道は、香水や化粧品、食品に添加する香料、ポプリ作り、芳香を楽しむためなどとして使用されます。

エッセンシャルオイル(精油)との違い

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。

このように、植物から抽出されたものには、天然純度100%のものだけが「エッセンシャルオイル(精油)」と呼ばれ、何らかの混ぜものが加えられたり、植物の香りに似せて人間の手によって作られたものとは明確に区別されています。

人工的に香り付けされたオイル(フレイグランスオイル、ポプリオイル、アロマオイルなどの名称がつけられています)も、エッセンシャルオイル(精油)と似た形で小さな瓶に入れて販売されているため、混同してしまう場合があるかもしれません。これらは通常、合成香料やアルコールなどが入っていますので、アロマテラピーには使用することはできません。

効果的なアロマオイルの活用法

アロマオイルには心身に作用する様々な効果・効能があります。今回はそんなアロマオイルのおすすめの活用方法と、初心者の方におすすめしたい定番のアロマオイルを厳選してご紹介していきます。ぜひアロマを活用するための参考にしてみてくださいね。

芳香浴

アロマオイルを最も手軽に活用できるのが、芳香浴です。芳香浴はしっかりとアロマの香りを感じることができる上に、簡単にできるところがポイントになります。アロマディフューザーやアロマライトなどの専用のものを使って行うのはもちろんのこと、そうした専用のアイテムがなくても、お湯を張ったボウルやカップなどに数滴アロマオイルをたらしたり、ハンカチやタオルなどにしみ込ませたりするだけでも芳香浴は可能です。ぜひ色々なアロマオイルで試してみてください。複数のアロマオイルをブレンドして活用するのも良いでしょう。

芳香浴におすすめのアロマオイル3つ

数あるアロマオイルの中から、何を選んだらいいのか迷ってしまいますよね。基本的には自分の好きな香りを選ぶのが一番ですが、もし迷ったらこちらがおすすめです。

■ラベンダー

アロマオイルの定番とも言える香りの「ラベンダー」その香りは気持ちを安定させ、元気をくれると言われています。また鎮静効果や殺菌効果もあるそうです。寝る前のリラックスするときに効きそうですね。

■ローズマリー

ラベンダーよりももう少し刺激のある独特な香りが魅力の「ローズマリー」その香りは、心に活力を与え、集中力や記憶力を高めるそうです。勉強中に一息入れたいときなど良さそうですね。

■レモンやオレンジなど柑橘系の香り

爽やかでスッキリした香りが特徴の柑橘系の香り。レモンやオレンジ、ライム、日本のものだとゆずやかぼすのアロマオイルなどもありますね。これらは新陳代謝を高め、心身を浄化する働きがあるそうです。

ルームスプレー

良い香りのするアロマオイルは、ルームスプレーを作るのにもおすすめです。ルームスプレーとして活用する場合には、好みの香りのアロマオイルはもちろん、殺菌作用や消臭効果のあるアロマオイル(ティーツリーやユーカリなど)をチョイスしても良いですね。

ルームスプレーを作るのに必要なものは、無水エタノールと精製水、スプレー容器です。容器に無水エタノールを入れたらそこにアロマオイルを加えます。それからさらに精製水を加えて、よく振ったら完成です。自作したアロマのルームスプレーは、約1~2カ月ほどで使い切るようにしてください。

手作り芳香剤

アロマオイルを使って、自分だけの芳香剤やコロンなどを自作するのも楽しいですよ。色々なブレンドを試せるのも、アロマクラフトの醍醐味であると言えます。芳香剤やコロンなどを作るときには、アロマオイル・無水エタノール・精製水を使用します。作り方としては、先にご紹介したルームスプレーと同様です。こちらも1~2カ月を目安に使い切るようにしてください。

アロマバス

アロマバスもとても手軽にできるおすすめの活用方法です。アロマバスの作り方は、お湯を張ったバスタブにお好みのアロマオイルを数滴たらして、よくかき混ぜるだけです。お肌が敏感な方は、アロマオイルの量をごく少量からはじめると安心ですよ。アロマバスには特に、身体をあたためたり発汗を促したりする作用のあるアロマオイルを活用すると良いでしょう。

アロマバスにおすすめのアロマオイル

■心を落ち着けてリラックスしたい

鎮静効果があり、気分を落ち着けてくれるアロマオイルがおすすめです。

  • ラベンダー
  • フランキンセンス
  • イランイラン
■ぐっすりと眠りたい

安眠効果のある香りを使ってゆっくりお風呂に入ってみましょう。

  • ラベンダー
  • マジョラム
  • マンダリン
■リフレッシュしたい

気持ちを前向きにするさわやかな香りが、入浴中のアロマオイルにぴったりです。

  • オレンジ・スイート
  • ローズマリー
  • サイプレス
■更年期などホルモンバランスが気になる

婦人科系の病気やホルモンバランスの乱れから体調が気になるときには、女性ホルモンに似た働きをする香りを使ってみましょう。

  • クラリセージ
  • ゼラニウム
  • イランイラン
  • ローズ
■デトックスしたい

体内に溜まった余分な水分や老廃物を排出し、静脈やリンパの流れを良くしてくれるアロマオイルで、入浴中にたくさん汗をかきましょう。

  • ジュニパー
  • サイプレス

マッサージ用オイル

むくみを解消させる効果や血行を促進させる効果のあるアロマオイルは、マッサージオイルに活用させることができます。マッサージ用オイルの作り方は簡単で、ホホバオイルやオリーブオイル、アーモンドオイルなどのキャリアオイルとアロマオイルを混ぜるだけ。とても簡単に作ることができるので、アロマクラフト初心者の方にもおすすめできます。

初心者にもおすすめ!活用しやすいアロマオイル

数あるアロマオイルの中から、一体どれを選んだらいいのか悩んでしまう方も多いですよね。あれもこれもとオイルの匂いを嗅いで試しているうちに、自分が本当に好きな香りがわからなくなってしまったり。

まずはこれからご紹介するおなじみの香りを持つオイルを使ってみましょう。アロマオイルの香りに慣れてきたら、少しずつ深みのある香りにも挑戦してみてくださいね。

ラベンダー

ラベンダーは数あるアロマオイルの中でも特にメジャーなものなので、初心者の方でも持っていて損はありませんよ。リラックス効果が高いので、気持ちを落ち着けたいときや眠れない夜などにも活躍してくれます。さらに殺菌効果もあるので風邪予防や、ニキビ肌のケアなどに使うことも可能です。親しみやすい香りに加えて活躍の幅が広いアロマオイルなので、最初に購入するアロマオイルとしてもぴったりです。

ラベンダーはリラックス効果のあるアロマオイルですが、高濃度で使ってしまうとかえって覚醒して眠れなくなってしまうことがあるので、量に気を付けて使うようにしましょう。また妊娠初期の使用は避けるようにしてください。

グレープフルーツ

グレープフルーツのアロマオイルは、果物のグレープフルーツそのままといったフレッシュでさわやかな香りが特徴です。さっぱりとした香りなので、リフレッシュしたいときに使うのに適しています。またグレープフルーツの香りには過剰な食欲を抑える効果もあるそうなので、ダイエット中の方やついお菓子などを食べ過ぎてしまうという方も活用してみてはいかがでしょうか。リンパの流れを促進させる効果もあるため、むくみが気になるときにマッサージオイルなどとして使うのもおすすめですよ。

グレープフルーツは柑橘系であり光毒性があるため、お肌に塗布したりアロマバスに浸かったりした場合には、直後に直射日光を浴びないように注意してください。

オレンジスイート

オレンジスイートは、甘くみずみずしいオレンジの香りが特徴です。リラックス効果が高いので、緊張感や不安感などで眠れないようなときに、ラベンダーなどと組み合わせて芳香浴を行うと良いでしょう。また血行を促進させる効果もあるので、冷え性の方が活用するのにもぴったりです。アロマバスにするのもおすすめです。

オレンジスイートもグレープフルーツと同様に柑橘系のアロマオイルなので光毒性があります。お肌に塗布したりした直後に日光に当たるのは避けてくださいね。

ゼラニウム

ゼラニウムはローズとミントをミックスしたような、上品なハーバルな香りが特徴です。自律神経のバランスを整える効果があるため、気持ちが落ち着かないような日や、ストレスがたまっていて情緒不安定になってしまっているときなどに活用すると良いでしょう。また身体の余分な水分や老廃物の排出を促す効果も期待できるので、リンパマッサージなどに活用するのもおすすめですよ。

ゼラニウムは妊娠初期の使用はNGなので、避けるようにしてくださいね。また妊娠中期~後期の使用は可能ではありますが、体調などの様子を見ながら、なるべく少量を使うようにしてください。

ローズマリー

ローズマリーには自律神経のバランスを整える作用があるので、気持ちが安定しないときや、いらいら感があるとき、鬱々とした気持ちになってしまうときなどに活用できます。また皮膚の組織を再生する作用があるため、スキンケアにも活用させることができますよ。

ローズマリーはシャープですっきりとしたフレッシュさのある香りで、他のアロマオイルとのブレンドもしやすいですよ。また比較的作用の強いアロマオイルなので、量と濃度に注意して使うようにしてください。妊娠中の使用はNGなので、避けるようにしてくださいね。

ペパーミント

ペパーミントはすーっとした清涼感あふれる香りが特徴で、集中力をアップさせる効果が期待できます。勉強や仕事、読書などに集中して取り組みたいときに活用するのにぴったりのアロマオイルであると言えるでしょう。すっきりとした香りでリフレッシュ効果も期待できますよ。また胃痛や食欲不振、吐き気などの消化器系の不調を解消させる効果も期待できます。ストレス性の胃痛などで悩んでいる方は活用してみてはいかがでしょうか。

ペパーミントのアロマオイルは身体を冷やす作用があるので、夏以外の季節や冷え性の方は、身体に塗布する場合は注意しましょう。また妊娠中の使用は避けるようにしてくださいね。

ティーツリー

ティーツリーは殺菌効果に優れたアロマオイルで、風邪予防などに効果が期待できます。シャープですっきりとした香りにはリフレッシュ効果もあるので、お部屋の空気をすっきりさせたいときに焚いたり、ルームスプレーとして活用したりすると良いでしょう。頭をすっきりさせる作用もあるので、集中したいときに使用するのもおすすめです。元気が出なくて落ち込みがちの日に活用するのにも向いていますよ。

ティーツリーはお肌の刺激になる場合があるので、お肌に塗布したりアロマバスに使う場合には、敏感肌の方は注意しましょう。また妊娠初期の使用は避けるようにしてくださいね。

ジャスミン

ジャスミンには鎮静作用と精神安定作用があり、ストレスで悩んでしまっているときや、不安感や緊張感が持続していて眠れないようなときに使うと効果的です。多幸感をもたらしてくれるので、自信がなくなってしまっているときや無気力状態になってしまっているときにも。ホルモンバランスを整える作用もあるので女性特有の悩みの緩和にも効果が期待できます。

ジャスミンは「香りの王様」と呼ばれているほど、香りが強く濃厚です。甘いフローラル調の香りがします。香りが強いため、一度に使用する量と濃度に気を付けましょう。また妊娠中の使用は避けるようにしてください。

女性ならではの悩みに効くおすすめオイル

こちらはアロマ上級者におすすめのオイルです。ラベンダーやレモンなどのようにわかりやすい香りではありませんが、使っていくうちに香りの変化を楽しめたり、香りの奥深さを知ることができるオイルです。

また、これらは女性ならではの悩みに効果のあるオイルばかりなので、体調や気分がすぐれない時に部屋にそっと香らせてみるといいかもしれませんね。

イランイラン

「花の中の花」という意味を持つイランイランは、心の鎮静と興奮のバランスをとる作用があります。甘いエキゾチックな花の香りが、心を落ち着かせてリラックスするとともに、自信を取り戻し、楽しさや喜びの感情をもたらします。

イライラした気持ちが落ち着く香りなので、安眠効果もあると言われています。女性的なエネルギーを高めてくれる性質もあり、女性ホルモンの調整や、生殖系の不調改善にも役立つと言われています。

クラリセージ

クラリセージは南ヨーロッパが原産の2年草、または多年草の草本です。草丈は30~120cm程になります。白やピンク、紫、青などの色をした寒さに強い花で、ワインの風味付けや香水の原料としてなど、幅広く利用されています。

芳香分子のひとつである「スクラレオール」が、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持つため月経周期の乱れ、月経痛、無月経などの月経困難症、閉経前後などの悩みに力強い味方となります。また、その香りが生理のイライラなどから心を穏やかにしてくれます。ただし、妊娠中やホルモン依存型疾患、乳腺症などの場合は使用を避けるようにしましょう。

サイプレス

サイプレスは円錐形をした木で、木材としても丈夫な性質から、ヨーロッパでは建材に使用され、害虫が寄り付きづらいと言われています。高い抗菌作用があり、ヨーロッパ人の暮らしに馴染みの深い木材です。精油はサイプレスの枝葉や実から採油されます。

「マノオール」という芳香性分子に、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があるので、婦人科系疾患にも良いとされています。

更年期の症状を始め、無月経や月経の乱れのある方にも良いでしょう。ただし、妊娠中やホルモン依存型疾患、乳腺症などの場合の使用は避けるようにしましょう。

アロマオイルを使用する上で注意したいこと

アロマオイルは正しく使えば色々な効果や効能を得ることができ、とても便利に活用できるものです。安全に使用するために、使用前に用法や注意事項などはしっかり確認するようにしてください。また妊娠中の方・授乳中の方・持病がある方・植物アレルギーがある方などは、使うことができないアロマオイルも中にはあります。そうした禁忌に該当しないかどうかをしっかりチェックしてから、使用するようにしてください。

万が一アロマオイルを使っていてトラブルが起こってしまったり、何か不安なことがあるようであれば、すぐに使用を停止して、医師の診断を受けるようにしてくださいね。

またアロマオイルはしっかりとした品質のものを選ぶこともとても大切です。人工香料などが使われていない「精油」や「エッセンシャルオイル」と表記のあるものを選ぶようにしてみてください。できれば専門店などの信頼できるところから購入するのが望ましいです。アロマオイルは高温多湿と直射日光をさけて保存するようにし、開封後1年以内を目安に使い切るようにしてください。また劣化してしまったアロマオイルや使用期限を過ぎてしまったものは、安全のためにも使用しないようにしましょう。

その他の注意点

その他にも、いくつかの注意点があります。

■火のそばで使わないようにしましょう。

オイルなのでもちろん火のそばでの使用は厳禁です。引火する恐れのある、キッチンなどでのオイルの使用は避けましょう。

■3歳未満の乳幼児には注意が必要

小さな子供は抵抗力が弱く体重も少ないので、大人に比べアロマオイルの影響を受けやすいと言われています。このため芳香浴法以外は行わないようにし、使用する際は十分に注意しましょう。

■光毒性に注意

ベルガモットやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系オイルに含まれる成分には、皮膚に塗布した状態で紫外線に当たると炎症を起こしてしまう「光毒性」があります。

ひどい時には、皮膚組織にダメージを与えて「シミ」として残ったり「火傷」のような症状になることもあるので外出時には使用しない方が良いでしょう。

■不快に感じる香りなら使用中止を

香りに敏感な体質の方は、匂いに不快に感じるようであればしばらく中止した方が良いでしょう。

高齢者や既往症がある場合の人が使う場合も、不快感や異変を感じたら使用を控えましょう。

■ペットにも注意が必要

犬や猫のペットのいるご家庭でもアロマを楽しみたいと思われる方は多いでしょう。ただし、犬や猫には使用できないアロマオイルがたくさんあります。

知らずに使ってしまうとペットの体調を崩すことになりかねないので、アロマはペットのいない部屋で使用する、換気に気をつける、誤飲や舐めたりしないように注意が必要です。

アロマオイルを活用して気分をリフレッシュ

アロマオイルのおすすめの活用方法や初心者の方でも扱いやすいアロマオイルなどをご紹介してきました。今回ご紹介したもの以外にも、アロマオイルには様々な種類のものがあります。ぜひ活用方法なども参考にして、日常でアロマを活用してみてくださいね。