
誰しもある無意識な期待…手放すのは難しいのはなぜ?
恋愛に仕事に、人間関係に…思うようにいかず悩んでいないでしょうか?どれも自分ひとりでできるものではありません。こういったことに悩むことが多い人に、考えてみて欲しいことがあります。
それは、あなた自身に無意識の期待がないかどうかです。自分の価値観で相手を見ていないでしょうか?そして、その時感じた感情に執着せず、手放すことができていますか?
実はこの、「無意識」の相手への期待は、少なからず誰しも陥りがちなことで、特に親しい人であればあるほど、無意識的に期待が大きくなりやすく、手放すのも難しくなる傾向があります。
手放すことは負けでも見放すわけでもなく、相手を認めること
親しい人だからこそわかってほしいという気持ちが生まれ、思うようになることを望んでしまいがちですが、その期待は中毒的な依存に変化してしまいます。中毒性があるからこそ、期待を手放すのが難しくなってしまいます。
中毒になる理由は稀に「ほら、やっぱりそうよね!」と、期待通りになっていることがあるからです。それを機に自分は正しいという錯覚に変わり、一層、期待を手放すことができません。
むしろ無意識ゆえに、期待とすら気づけないこともあり、「自分は期待なんてしていない」と思い、自覚ゼロな人も多いものです。
また、相手のためを思っているだけ、むしろ、優しさや思い遣りのつもりだとしても、実際は相手に期待して、無意識に考えを押しつけてしまっていることはないでしょうか?
相手のありのままの姿を「そうですか」と受け止めることは、相手を見捨てることでもなく、あなたが負けたわけでもなく、相手を尊重するということです。
たとえ相手にとってよくないことであったとしても、自分の言うことを相手に理解してほしい・望むように相手がなってくれることを望むというのは、極めてよくない手放すべき期待であるということを、忘れないようにしましょう。
手放すべき!無意識な期待に気づくためには?
字のごとく「無意識=自覚がない状態」なので、自分が相手に期待していることにすら気づいていない人も多くいます。そのため手放すことすらわかりません。
そんな無意識な期待に気づくためにはまず、現状をありのままに受け止めて、自分の感情で現状を脚色することなく、俯瞰してみる習慣をつけるようにしてください。
無意識であるからこそ、相手への期待を自覚することからスタートです。そして、無意識な状態から意識的に客観視する見方に変えて、ワンクッション置いて考えます。
その時、自問してみましょう。
自分で決めるべきことを、相手に求める気持ちがどこかにないでしょうか?
- 相手にこうして欲しい
- なんであの人はこうしないの?
- 私はこれだけやってるのに…
などの感情があれば、それは無意識に手放すベきな期待を相手に抱いている証拠です。
このように時にはワンクッションおいて、俯瞰する習慣ということを頭の片隅においておくだけで、生き方は違ってきます。
人間って、自分の感情や常識で物事を判断しているようで、その判断を無意識に周りに求めて、共感を得ることがあるんだという意識をしておくだけで、手放すべき期待に気づくことは可能です。
無意識な期待を手放すトレーニング方法

恋愛や仕事、家族関係などに悩んでいるのは、まさに無意識にその対象の相手に期待しているからです。
その生き方は幸せを遠ざけますし、無意識な期待を手放すことを覚えないと、ずっと不平不満を抱いて生きていくことになります。
「無意識」を「意識的に手放すマインド」に切り替えるのは、簡単ではありません。日々の心のトレーニングが必要です。
ここでご紹介する期待を手放す方法を、しばらく意識して実践してみてくださいね。
無意識な期待を手放す方法①相手との違いを意識
根本的なことですが、どれだけ気が合う人だろうが、どれだけ親しい人であろうが、相手には相手の考えや価値観があることを意識しなければ、期待を手放すことはできません。
自分にとって正しいことが、相手にとっても同じく正しいということではないと考える習慣をつけましょう。
極論ですが、相手とは違うのは当たり前なのですから、相手を自分の感覚で理解することなんて不可能です。相手もわかるはずという思い込みを手放すことからはじめましょう。
相手を無意識的に、自分の常識や感覚の範囲内に収めようとしないよう、注意してくださいね。
無意識な期待を手放す方法②どうしようもできないことを知る
人間ですから感情がありますし、イライラしたり、気分が乱れたりすることはあることでしょう。特に女性は周期的に、不安定になりやすいタイミングもありますよね。
しかし、ホルモンバランスに関係なく、相手ありきのことで気分が乱れる時があったら、一歩ひいて自分に問いかけてみてください。
「これは自分でどうにかできることなのだろうか?」と。
こう考えるだけでも、相手への無意識な期待を手放すことができます。
たとえば、なにか不安がある時。その不安は自分一人の問題か?もしくは相手ありきのことなのか?と考えます。
相手ありきのことなのであれば、どうしようもできませんよね?なぜなら、半分は相手にゆだねられていますし、どうしようが相手の自由ですから。
逆にいえば、半分は自分でコントロールできたとしても、半分はどうしようもできません。無意識に相手に自分の望む対応を求めていないでしょうか。
つまり、冷静に不安の根源を探ると、不安に感じることはないわけで、期待を手放すことが最良だと気づけますよ。
無意識な期待を手放す方法③正解はない心を持つ
育ってきた環境、家族関係が違いますので、価値観や常識が違うのは当然のことなのですが、無意識に自分の常識で相手を見てしまうこともあるものです。
- 自分の中の当たり前を、相手に押し付けていないだろうか?
- 自分の正解は相手にとっては正解じゃないのでは?
と、自分の中の当たり前や正解はあくまで自分の中の話で、人には人の正解があるということを意識していると、人に対する期待を簡単に手放すことができますよ。
無意識な期待を手放すと生まれるメリットとは?
人に対する期待を手放すことは、メリットこそあれど、デメリットは一切ありません!
たとえば、
- 怒りなどのネガティブな感情も手放すことができる
- 相手のありのままの姿を受け入れることができる
- 常に心を見だされないで冷静にいられる
- 人に左右されずに自分に素直でいられる
など、ストレスや我慢をため込まずにいることができます。
しかも、不思議なもので、こうなると自分が生きやすくなる上に、人からも自然と好かれやすくなるんです♪意識して人に好かれようとしなくても、無意識な期待を手放すだけで良好な人間関係を築けます。
結局、相手に期待しないでありのままの話をフラットに聞くスタンスがあれば、こちらも無理に相手に合わせる必要もありません。さらに、裏表なく人と接することができるようになります。
また、相手に強制するような言い方をしてしまうこともありませんし、相手も自分も不快になることもありません。
期待を手放すというだけで、嫌いな人や苦手な人も減ってきますし、自分の考えと異なる意見や価値観も「あぁ、そうなんだ」と、スッと聞き流せるようになってきますよ。
無意識な期待を手放すと幸せしか残らない!
色んな考えの人がいて、自分にとってありえないことを平気でしてしまう人もいます。しかし、その都度、こちらが感情を乱されていてはしんどいですよね?
人間誰しも、自分のことをわかってくれると嬉しいですし、自分の思うようになったらそれほど楽なことはないでしょう。しかし、そうならないからといって、人に期待して一喜一憂することほどナンセンスなものはありません。
自分のためにも、人への期待は手放して、幸せな生き方をしていきましょう!