自立した女性になり、旦那に依存しない生き方を目指す方法
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旦那に依存してしまう原因とは

旦那依存症に陥る根本原因というのは、「寂しさ」、「苦しさ」、「不安感」という感情を払拭し、その代わりとなる安心感や満足感を夫の存在だけで埋めようとすることではないでしょうか。自分に自信が持てず「こんな私は夫に愛されなくなるのでは……」という怖れや不安が、あなたの心の中を支配してはいませんか。

相手を信用することを忘れて、つい疑いの目を向けてしまったり、いつにも増して束縛が強くなってしまったりといったいろいろな状態が考えられます。ここは本来の幸せのあり方を見つめ直し、自立した女性を目指していきましょう。

「旦那依存症」ってどんな症状?

何事も自分より夫のことが最優先になる

夫のために食事を作り、夫のために部屋をきれいにして、夫を全力でサポートする。このように全てにおいて夫中心の日常が当然。また、考え方も「旦那がいなくなったら生きていけない」「出張などで旦那がいないと不安でたまらない」と完全にすがってしまっているといった状態。

夫の全てを把握していたい・知っていたい

夫の行動・考えを全て知っていたいために、いつも一緒にいることを強要してしまう。するとつい過剰な束縛につながりがちになる。大好き過ぎて夫のことが常に頭から離れないような状態。

あなたのご家庭はどうですか?当てはまるような状態がありましたでしょうか。

自分が依存状態になっていることに気づくのは難しい

ご自身が依存症になっているのかどうかを気づくことは、なかなか難しいことかもしれませんよね。ただ、上記に述べた症状を鑑みると依存症になってしまいがちなのは、専業主婦やパートで働く主婦に多いとは言われています。どちらかと言うと時間的に余裕があるといった様子が頭に浮かんでくる方もいらっしゃることでしょう。ただ「専業主婦=暇な人」のような単純な理由ではないと思います。

昔の話にはなりますが、私も下の子供が小学生になるまでは専業主婦でした。その頃の時代はまだまだ専業主婦って普通にいましたし、私の周りも当然専業主婦の方々ばかりで全く違和感のない環境だったと言えます。当時の私は「旦那依存症」だなんていう言葉は知る由もありませんでした。

現在でもやむを得ない事情により専業主婦でいる方も中にはいらっしゃいます。例えば転勤族の妻の場合だと、就職するのをためらわれる気持ちは想像できる気がしませんか。ようやく自分の就職先が見つかり、仕事にも慣れ、楽しくなってきたところを夫の転勤で自分は退職せざるを得ない……。それを何度か繰り返していたら働く意欲も少しずつそがれていってしまいます。見知らぬ土地で友人や知人がなかなか出来づらい環境の中、知っている人は夫だけというのは、結構辛い状況と言えるでしょう。もはや頼れるのは夫だけとなってしまったら「依存」という言葉が頭をよぎるのは無理のないことかもしれませんよね。

要因は少し奥深いところにあるかも

やはり現状はそう単純な事でもなさそうです。その根っこはもう少し奥深いところに要因があることもわかってきています。現代特有の状況、例えば以前から言われている核家族化の進行や人間関係の希薄化、スマホなどの便利な情報伝達ツール等々と依存に陥りやすい条件が揃っているという点も見過ごせないと言えるでしょう。

また専業主婦に多いと言われながらも、実際には仕事の有無やお子さんの有無とは関係なく「旦那依存症」というのがあることもわかってきました。根底にある気持ちは「旦那のことがとにかく大好き」で「旦那をとても大切に思っている」といったごく普通で当たり前の感情です。それが何故「依存症」と言われるまでになってしまうのでしょうか。これは全てのケースに当てはまるわけではありませんが、妻側の育った環境が大きく影響している可能性も見えてきました。

ご自分の親御さんから十分な愛情を受けられなかったことや、自分の居場所がなかった、または毒親だったという辛い過去など。そんなあなたが「ようやく掴んだ幸せを誰にも邪魔されたくない!」そういったあなたの強い思いや願いが「旦那依存症」へとつながってしまっているのだとしたら、これはご夫婦お互いにとって非常に悲しいことです。

責任感の強いあなたは要注意

もう一点気を付けたいタイプというものがあります。夫や子供といった家庭を守ることが、自分の役割と思い責任感の強いあなたは要注意のようです。相手に尽くすことが好きで、夫や子供のためと言ってつい何でもやり過ぎてしまう、何でもしてあげたい・してあげて当然と思うのは「依存症と紙一重」だということを是非ここで認識していただけたらと思います。

今回の旦那依存は「悪い対人依存」の一つに当てはまります。相手にしがみつくことや、支配するという上下関係でつながろうとする行為です。あなた自身の満足感や安心感を得るために、大切な夫に対してもしこのような事をしているのだとしたら……。これはとても危険だと言えます。まずはあなた自身がこの事に気づくのが先決です。そして出来る事なら、深みにはまってしまう前に改善への糸口を是非、掴むようにしていきましょう。

共依存とは特定の相手との関係に依存し過ぎる状態

ここまで「旦那依存症」について述べてきましたが、少し気になるワードを見つけました。それは「共依存」というものです。「共依存とは、特定の相手との関係に依存し過ぎる状態のこと」を指し、親子・夫婦・恋人との関係で起こりやすいとされています。相手との関係性に自分の存在意義を過剰に求めてしまうのが大きな特徴です。そしてここが大事なポイントですが「夫依存の妻は、妻依存の夫と共依存である」といったケースがよく見られるそうです。日本は良妻賢母・献身的な妻・子供のために身を粉にして働く母親などといったことが、古くから美徳とされてきた文化があります。これは自分達にも周りにも共依存をわかりにくくすることとなり、少々厄介なケースと言えるでしょう。

「誰かの役に立ちたい」「必要とされたい」「相手に受け入れてもらいたい」といった感情は誰もが持つ人間の自然な感情です。けれどもその前に「自分を大事にする」「自尊心を持つ」などの自分に対する気持ちを見つめ直してみましょう。自分の確固たる軸がきちんとあれば、依存というようなことを防ぐことが出来るかもしれません。

旦那に依存することによるさまざまなデメリット

夫中心の生活により依存状態となってしまった場合、どのような不都合が生じてしまうのでしょうか。ここではあなたも「旦那依存症」の妻の気持ちになったつもりで下記の状況を想像しながら読み進めていってみて下さいね。

ウザがられる

夫のことが好き過ぎから、執着してしまうことから始まっていきます。

「何時に帰るの?」「どこで飲んでいるの?」「誰と一緒にいるの?」という束縛的な行為。夫が仕事から疲れて帰宅すると、待ってましたとばかりに自分のその日の出来事を弾丸トーク。そして夫のそばからは決して離れない。妻にしてみたらこれらは愛情表現の一つだと思っているのかもしれません。ですが時として「ウザい」「面倒だ」と夫に嫌がられてしまうことも……。いつも機嫌がいい夫とは限りません。これではお互いにとって辛い状況です。くれぐれも注意しましょうというよりも出来るだけやらないように越したことはありません。

「旦那のことが大好きでしょうがない」と思う気持ちは、夫婦としての大切な感情とも言えます。けれどもそれが一方的な愛情では、妻としては少し寂しいですよね。ここは一歩引いて夫のことを客観的に見てみるというのはいかがでしょうか。妻の一方的な思いだけを伝えてしまうと、それはただの押し付けになってしまう危険もはらんでいます。つかず離れずの微妙な距離が夫婦にとっては丁度いい関係っていうこともありますよね。

プレッシャーがかかる

妻は大好きな夫が一生懸命に働いて、家族を守っている姿をすぐそばで見ているからこそ、それに応えようと賢明に夫に尽くそうとするものなのかもしれません。

毎朝早く起きてのお弁当作りから、帰宅時の玄関での出迎えや夫が食べたい料理でもてなすなど、常に夫のことを第一に考えながら日々を過ごしているのでしょう。

夫の帰宅が遅くなる時は自分も食事を摂らずに待つ深い思いや、またいつまでも健康でいてもらいたいという強い気持ちから、栄養バランスにはかなり気を配って日々の献立を考えている妻のあなた。それは良しとしても職場に持っていくお弁当にハート型のおかずやLOVEといった文字などで愛情を全面でアピールしたりしていませんか。

そうした気持ちは嬉しい反面もありつつ、やはり職場での夫にとっては周囲の目もあるわけですしプレッシャーに感じることもあるものです。お弁当では控えて、その分朝食や夕食で愛情表現してみてはいかがでしょうか。

落ち着けない

人間誰しも一人になりたい時ってありますよね。家でじっくり考え事をしたい時もあるでしょう。ところが夫が大好きな妻にしてみたら、片時もそばを離れたくないとばかりにずっと一緒にいようとしてしまいます。更には構って欲しくてチョッカイを出してみたりと、これではさすがの夫も落ち着くことが出来ません。

夫のことが大好きだからと言って、妻がずっと一緒にいるのでは夫も息抜きをすることすら出来ないような状態に。夫にとって家庭は、安らぎや癒しの場所でもあるはずです。せっかくの休日の貴重な時間を妻が全部束縛したのでは、どこで落ち着けば良いのかわからなくなってしまいます。

このことがきっかけとなり夫が外に癒しの場を持ってしまっては、妻のあなたは気が気でないですよね。しかも妻が望まないような最悪の結果が待ち受けている可能性もゼロとは言えません。大好きな夫に一人の時間を作ってあげることも妻の大事な役目の一つと考えてはどうでしょう。

依存されているように感じる

夫が用事で外出してしまい妻のあなたが一人で家にいる時などは、LINEやメールを頻繫に送りその返信がちょっとでも遅れると不安になる。更には電話がつながらないものならそれはもう心配で平常心が保てなくなる……。そんな状態になっていたりしていませんか。

このように夫を心配するあまり常に妻が目を光らせているような状態では、逆に夫からの反発を招く恐れも考えられます。「自分は妻から信用されていないのでは」と夫は疑心暗鬼になりかねません。妻が四六時中夫を監視している様な行動をとると、夫は次第に窮屈さや束縛感を感じるようになってしまうでしょう。

それが原因で夫婦仲が悪くなってしまっては本末転倒ではありませんか。夫婦の間には信用は何より欠かせないものです。かけ甲斐のない信用を失ってしまう前に今一度、妻であるあなたの行動を見直してみてはいかがでしょうか。

ストレスのはけ口にしてしまう

私が驚いたのは大好きな夫をストレスのはけ口にしてしまう妻がいるということです。他に話せる友人などがいないために、結局最も身近な存在の夫にその矛先が向かってしまいます。どんなに大好きな夫でも自分以外の存在は自分の思う通りにはいかないのが当然です。

つまらない事で夫婦の仲がこじれてしまっては取り返しがつきません。このように夫に干渉し過ぎて自滅するような行為は絶対に避けるようにしていきましょう。

あなたは大丈夫?旦那への依存度チェック

ここであなたの旦那への依存度をチェックしてみましょう。

  1. 夫の携帯やスマホを必ずチェックせずにはいられない。
  2. 夫がどこで何をしているのか異常に気になる。
  3. メールの返信がないと不安でしかたがない。
  4. 夫と常に一緒にいないと不安感に襲われる。
  5. 夫しか自分の理解者はいないと感じている。

この5つの項目のうち一つでも当てはまっているようなら「旦那依存症」の可能性があると言えます。

ちなみに1~4の質問は「夫から愛されていないのではないか?」という不安感の度合いをみるものです。5は「愛情を夫からのみ得ようとしているかどうか」をみる質問となっています。

既にお気付きかとは思いますが、当てはまる項目が多い妻ほど注意が必要です。ここで大事なのは「束縛=愛情表現」ではないということに、少しでも早く妻のあなたに気付いてほしいのです。そして依存症克服の為に次のような行動を起こしていきましょう。

旦那への依存を克服し、自立するには?

このような旦那依存症を克服するためには、やはり「自立する」といったことが大事なポイントと言えるのではないでしょうか。夫中心の生活や考えを「自分中心」の生活・考えに変えるように努力してみるのです。例え今のあなたには難しいと感じたとしても、焦らずにゆっくりと、そして着実な一歩を踏み出すのです。時間は多少かかったとしても「必ず幸せな未来が待っている」と自信を持って進んでいきましょう。

「自分中心」とは具体的にはどういったことか……。もちろん「自己中」とは違います。「自分を大事にする」「自己肯定感を持つ」「自尊心を持つ」そして「ありのままの自分を受け入れる」言葉にするとこのような感じになります。まずあなたには「旦那依存症」であることを自分自身がきちんと認めるところからです。これが「ありのままの自分を受け入れる」ということになります。

自分で自分を褒める

毎日夫の為に一生懸命食事を作っているあなたなら、夫から褒めてもらう前に「自分で自分を褒めること」です。「私ってすごいな、毎日偉いよ!」と恥ずかしがらずに声に出して言い切ってみましょう。どんなに小さな事でも必ず自分を褒めるのです。当たり前と思えた事でも、日々あなたがやっている家事は全て夫やご家族に与えてあげている幸せなのです。そうして「自己肯定感や自尊心」を育んでいくのです。今までとは完全に逆の発想だとお気づきになりましたか?夫から褒めてもらうことや、声を掛けてもらうなど「もらえる」ことだけに意識が向いていたのではないかと推察します。これからは「与える」ことに意識を変えていくのです。もらうだけの人生ではきっとあなたの欲求はいつまで経っても満たされることはありません。

経済面の自立

また経済面の自立も必要にはなってくるのではないでしょうか。ただ「旦那依存症」の場合は闇雲に、時間をつぶすためだけに働きに出るのは少し待ってください。それが絶対にいけないというわけではないのですが、暇つぶしで働くのではなくあなた自身のためになる仕事や働き方を見つけてもらえたらいいのではないかと……。あなたが「自分の時間を生きている」のだと実感してほしいと願っています。

働くということは、生きていくことでとても大切なことになってきます。そして目標や目的を持つことで、それに向かい努力をしますよね。それにより、自分自身のやりがいや自信を持つことが出来るようになってきます。また気持ちの持ち方ひとつで、自分の人生観が変わっていくことだってあるでしょう。どんなことも、前向きに頑張る姿は誰が見ても素晴らしいことですよね。

本気で打ち込めるものを見つける

更に旦那依存症を克服するには月並みですが、本気で打ち込めるものを見つけるといいでしょう。自分自身が本当に楽しめる趣味やスポーツ、習い事やボランティア活動などでもいいと思います。

そうして少しずつ自分の関心を夫以外へと向ける事が出来てきたらしめたものです。夫が残業で仕事が遅くなる時にも「その分自分の時間が確保出来る!」と思えるし、また週末は出勤だと言われても「家族のためにお疲れさまです。その分私も好きなことが出来る!」という考えにまでなれたら、もう安心と言えるのではないでしょうか。

夫だって自分がいなくても何かに打ち込んで楽しそうな妻を見ていれば、安心してまた仕事に向き合えます。お互いに感謝の気持ちを忘れずに「ありがとう」と言い合えたら、それは理想の夫婦だと思えてきますよね。

ネットビジネスという手もある

ちなみに「旦那依存症」から立ち直った女性の中には、ネットビジネスに打ち込んでいることで良いバランスを保てているという人もいます。自宅での作業が中心なので、夫が帰宅する前に食事の準備が出来たり、家での夫婦の会話も自然と弾んだりするような思わぬ効果も期待できそうです。ネットビジネスは自分が頑張れば頑張るほど見返りがある仕事も中にはあるので、つい夢中になりがちです。もし何かのハンドメイドなどがお得意でしたら、趣味と仕事の両立でお金にもなり一石二鳥といった感じですので是非おすすめしたいです。

将来のために自立を考える

「旦那依存症」のご家庭に限ったことではありませんが、万が一大切な夫に何かあった時のことを考えると、自分自身が経済的にも自立しておいた方が将来のためにはもちろん良いことでしょう。ですが、ここは焦らずにまずはきちんとした「自分軸」を確立することが先決です。自分を大事にする感覚が身についてからでも遅くはないはずです。特に長い期間「依存」していた場合は、なおさら大事なことと考えておきましょう。

依存状態を改善し、自立した女性になれたら…

夫依存症になりかけているあなたにアドバイスです。どんなことがあっても、あなたの前にある壁は乗り越えられますよ。「心理学的に見ると、夫依存症の改善法は、“自己愛を育てること”や”日常的に母性的な愛情が感じられるように意識すること”、この2つが大切なのでしょう。

仕事や趣味以外にも、まずは、ペット、植物など「愛情を与えられる対象物」を持つことからはじめてみるのもいいでしょう。愛情を与える行為をすると、夫から愛情を奪わなくても、自分のなかで愛情を生み出していくことができるようになっていきます。

そして、自分が楽しいと感じる環境を積極的に持っていきましょう。自分自身を機嫌良くいられる環境に置くということは、自分を大切にすることの第一歩になっていきます。エステに行く、おいしいものを食べる、好きなことをする時間を沢山持ってみることで、今出来ることから始めていきましょう。自己愛を育てることに有効ですよ。

女性の友だちとの楽しい時間を積極的に作っていくのもいいでしょう。夫依存症の根本的な理由は、“親からの愛情不足”であることが多いと考えらえます。女性ならではの“優しさ、軽やかさ、共感力”は、どこか母親を無意識に思い出させてくれ、心が満たされることもあるようです。友達との楽しい時間を作っていっぱい笑って、今を楽しんでいきましょう。

その他に、親に感謝できることがないかを考えてみるのもおすすめです。親に感謝できることを考える=親の愛情を考えることにつながります。親からの愛情を実感できると、夫からのみ愛情を奪いたい。という欲求が薄れていくことにつながっていくでしょう。

最後に仕事やサークルなど社会との接点を持ってみることです。すぐに仕事しなくても、社会に出ているひととあって話を聞いてみたり、相談してみることから始めてみてはいかがでしょうか。夫依存症は、夫と自分だけの狭い世界に生きている時に起こりやすいものなのです。

多くの人と接点を持つと、自分の理解者は夫1人だけではないと実感できるようになって、夫以外からも“優しさ、助け、愛”を感じられる機会が生まれやすくなって幸せな家庭を作ることができるでしょう。